花凜文学

アイ アム ザ  ゴーイングマイウェイ

ご挨拶。

こんにちは('ω')ノ! 

桐原歌子(きりはら うたこ)と申します。

ようこそ花凜文学27’(かりんぶんがく27’)へ!

 

 

***以下、お読みくださいませ(*'ω'*)*** 

 

 

*こちらのサイトはプロの作家になりたい小説家志望者が個人で運営するブログであります。

*完全なる個人営業のため、責任も権利もすべて桐原にあります。

*創作する物語はすべてフィクションです。実在する団体や事件などとは一切関係ありません。

*雑誌や漫画などの感想を書くときは、雑誌名・出版社・記事を書かれた方のお名前を引用元として抜粋致します。

 

☆桐原の特徴☆

 

季節の変わり目、大きな天候の変化にかなり弱いです。そのため、当ブログの更新はかなり不定期になります。特に春から梅雨前線が来るまでの時期は冬眠が必須)

  1. 「梅雨明けです!」のニュース速報と同時に長い眠りから目覚めます。……と思ったら秋雨前線でまたこけます(^^;) 扱いづらい身体ですが、ご理解のほどよろしくお願いします。
  2. 調子がいい時と悪い時の差が激しく、悪い時期はブログから遠ざかっています。桐原自身気をつけていますが、もしも「ん?」と読者様に違和感を抱かせてしまった場合、謹んでお詫び申し上げます。

 ***それでは、お楽しみください~(^_^)***

 

 

☆活動中のSNS

 

『(*‘ω‘ *)誰でも見ることができます。』

Twitter・heartnight16

 

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カクヨム・現在こちらで一人編集長(笑)をしております。

花凜文学(@karintou9) - カクヨム

 

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note.mu

 

↓「つきみ詠子」で作り直しました。('ω')ノ

小説家になろう

 

 

 

連絡先

messenger.of.kanata12325*gmail.com

(*を@に変えて送信してください)

 

作品のご案内。

*作品集*

 

長編小説

1 Mary the phantom (マリー ザ ファントム)➖大怪盗魔梨花

「異世界ファンタジー」「女怪盗」「宝石強盗」「盗賊狩り」「22世紀の仮想日本」

カクヨムにて連載予定*

 

2 Missing White (ミッシング ホワイト)

「異世界ファンタジー」「パワーストーン」「宝石」「アンティーク・ドール」「人形」「ぬいぐるみ」「女主人公」「少女小説

カクヨムにて連載予定*

 

3 空から天使が舞い降りる

「学園シリーズ」「青春」「恋愛」「学校生活」「キラキラ≠楽しい」「屈折と不安」「思春期~青年期」「十代小説」

☆構想中☆

 

4 ぼくの名を呼んでほしい

★「空から~」と同じ世界観の物語です★

☆PixivにUPしています☆

ブログ中心に執筆いたします。改題や改稿を繰り返してしまいますが、ご容赦を。

 

5ARISA HANSEL 《アリサ=ヘンゼル》

戦うお姫様小説です!カクヨム、ブログにて連載いたします。

 

短編小説

小説家になろう」にて掲載予定。

 

連作シリーズ作品(群像劇・オムニバスなど)

小説家になろう」「カクヨム」にて発表予定。

 

詩文・散文・ポエム

ブログのみ。 

 

エッセイ・日記

ブログのみ。 

 

雑誌(芸能・音楽関係)などの感想

裏サイト「ヲタ活。」または「花凜芸術」にて発表予定。 

 

本(小説や漫画など)の感想

 こちらで上げる予定です。

 

*現在、執筆中!*

がんばる!( `ー´)ノ

 

Mary the phantom-大怪盗魔梨花- 

 

red-pink16.hatenablog.com

 

💛予告「覚醒」💛

 

 薄暗い地下牢にいた。

 手足が動かなかった。何かに縛られているようだった。

「起きて」

 姉の声が聞こえた。

「起きなさい」

 なぜ姉だとわかるのだろう。意識すらないというのに。いや、待て、意識がなかったら、そもそも人の声など聞こえないはずだ。ということは、「私」は死んでいないのか? では、ここはどこだ? 牢屋ではないのか? そもそも、「私」は誰だ?

「魔梨花(マリカ)」

 ああ、そうだ。『櫻井魔梨花(サクライ マリカ)』だ、私は。どうして忘れていたのだろう。

「お姉ちゃん?」

 何だ、声が出るじゃないか。自分の声は低いな。女性にしては低めだろうか。でも甘くて心地いい響きだと誰かが言ってくれた。

「他の人のことは考えないで」

 ああ、お姉ちゃん、ごめんなさい。

「いいのよ。それより、目を開けて」

 はい。

 パチ、と瞼を上げた。

 巨大なモニターに、お姉ちゃんの顔が映っている。綺麗な茶色の髪。優しい目。うちの家族はみんな美人だ。

「ありがとう。それより、これを見て」

 また映像が変わる。

 現れたのは、きつい目つきの、憎たらしい顔をした男だった。なぜこんなに私を睨んでくるのだろう。

「こいつは、黒子(クロコ)というの」

「変な名前」

 思わず吹き出してしまった。

「『黒曜石』を瞳に宿しているわ」

 なるほど。

「あなたの『ルビー』で、滅茶苦茶にして」

 わかった。

「さあ、行きなさい。武器は全部そろえてあるわ」

「大丈夫だよ。身体中に仕込んであるから」

 そう、私は女。戦う人。お姉ちゃんに仕込まれた格闘術と、かけがえのない仲間がいてくれる。だから何も怖くない。

「やっと起きたか」

 あら、藤井(フジイ)ひかり。

「こっちも忘れないでよ」

 武井日奈子(タケイ ヒナコ)じゃない。

「私たち、いつも三人でやってきたでしょ?」

 当たり前。

「早くバイクに乗れよ。暴れたくてしょうがない」

 まあ、三人も乗れるの? ヘルメットも可愛い。

「ひかりの後ろは私だからね!」

 わかってるってば。甘えん坊だなあ。

 

 グオオオォオオオオオオオオオ……。

 

 凄まじいエンジン音が流れ続けている。

 

 バチバチバチッ!!

 

 強い静電気のような痺れが起きた。

 周りの景色が、一変した。

 光速のスピードでバイクが走る。日奈子の長い黒髪が顔にかかって、くすぐったい。しっとりした髪だな。この子はとても見た目に気を使っているから。

「着いたぞ」

 下を見ると、目的地だった。

 ネオンの光が、人の命の灯みたいだ。

 今は夜か。お月様を見上げると、満月だった。

 だから、か。

 とても気持ちがいいのは。

 力がどんどん湧いてくる。

 気分がハイになっていく。

「準備は出来た?」

 もうちょっと待って、日奈子。

「お前は充電に時間がかかるからな」

 ごめんね、ひかり。

「いいよ」

 ネオンの輝きが強くなっていく。命が躍っているようだ。

 私はこれから、「それ」を奪うんだ。

 大切な誰かの宝物を。

 私たちは、宝石強盗だから。

 世間では『怪盗マリー』なんて言われて、もてはやされているけど。

「いいじゃない。マスメディアがあおってくれれば、かえって仕事がやりやすいわ」

「そうかな」

「お、声が出た。じゃあ行くぞ。しっかり掴まってな」

「うん」

 ひかりが、一段と凄い音を出した。まるで世界が叫んでいるみたい。

「レディ、ゴーッ!!」

「イッツ、ショーターイム!!」

 始めよう。

 大切な人を、奪うために。

 

💛第一幕「女怪盗」へつづく💛

 

 

しばらく書けないのでお休みします。φ(`д´)メモメモ...。花。

 二〇一六年五月十八日水曜日

 

 さて。作家志望活動を休止すると決めて何日か経つが、まあ、自由だ。いろいろな邪念が少しずつ取り払われてきている。私は囚われに陥っていたのだなと実感する。あと二、三年は囚われない生活を送ってみよう。

 読書感想文も好きな時に書けばいいし、読書も音楽も映画鑑賞も気が向いたときに楽しめればいい。この「ゆとり生活」で教えられ気づくものも、たぶんあるだろう。私は心配性で神経質でナイーブなので、これぐらい楽天的な考えの方が却って良かったのだ。

 そして今。

 なんだか、無性に「暴力」を書きたくなってきた。それも、男の中に巣食う生生とした凶悪的な生理現象を。女だろうが子供だろうが嬲り殺す、支配的な観念に囚われている男を書きたい。昔、私が小学生だった頃、同級生の男子に、女子を殴り続ける男がいた。振り返ってみると、そういう男子はけっこういた。女子を見るといじめるのだ。いじめといっても、虫を仕掛けるとか生易しいものではなく、本気で女子を殴り蹴り、泣かす男。私も泣かされた口だが、今思うと、あの男たちは「暴力」という性癖を持っていたのだと思う。「暴力」とは「性癖」である。それが間違いだとか正しいとか考える余地もなく、ただ己の衝動のままに他者を傷つける行為を「暴力性」という。そう、生理的行動なのだ。本人にとってはいたって自然な、本能に赴くままの行為。それを大人たち(親)にしつけられずに小学校入学時まで成長してしまった、いわば道を違えた人間なのである。

 彼らは―なぜか「暴力性」には男が多いが、女の暴力者も多少はいる―よく観察すると、親によくしつけを受けなかった、彼らを叱る大人が誰もいなかったという「見放された子供」であるのが見えてくる。その女子を泣かせ続けた男は、今から記憶を遡ると、全身からみなぎるオーラが、「違っている」のであった。普通の子と明らかに違う、社会に、親に、何かに見放された虚無的な感情のみがある。そこに喜びや悲しみはない。ただ生理的な欲求のみに従って生きる、赤ん坊同然の心だけだ。彼らは、「教育」を受けていないまま子供に成長した赤子であったように思われる。

 今、私と同い年の彼らは、どう生きているのだろう。知りたくもないが、微かに興味はある。

「暴力」に興味があるというのは、つまりは、考えなければいけない過程に自分が突入しているからだろう。女子供、弱い男は暴力を受けやすい。自分より弱い生き物に力を振るうという生理的行動に、かなり長い間、人間は戦い続けてきた。が、いまだ動物の弱肉強食の世界を抜け出せない我々は、今日の社会を悩みながら生きている。弱い人間である私が生きるためには、どう世の中を渡っていくか。大人の女として新たなる考えを蓄える時期かもしれない。

 昔からいじめっ子にはずいぶん悩まされてきたが、一つ、気づいたことがある。

 たとえば、長くいじめを続けてきた人間が死んだ場合、どれだけの人が葬式で泣いてくれるだろう。いじめられてきた人間はまず泣かないだろうし、いじめっ子に怯えながら何とか目をつけられないように生きてきたその他大勢も、間違いなく泣けない。泣くのは親ぐらいか。しかし、その人のお経をしている最中に、参列者の携帯が鳴りだし、多くの人が電話に出て「もしもしー? 今葬式中でー」とか言ってる。そういう場面を描いた漫画があったが、まさしくいじめっ子の葬式がそれに当たるのではないか。

 つまりだ。いじめをするような人間の葬式なんて、そんなもんなのだ。

 だとしたら明らかに、いじめられるのを苦に自殺をしたいじめられっ子のほうが、世界が報道してくれるし、葬式で大々的に取り上げられるし、いじめっ子よりも多くの人の涙に出会える。かわいそうだと嘆く大人たちが出てきてくれる。人をいじめて死んだ人間の方が、間違いなく葬式中に電話をされる。

 いじめられっ子の方が、世界から愛されている生き物なのだ。

 このことに、まずはいじめられている人々が気づくべきなのかもしれない。

 そんなことを小説に書いていきたいなあ。

 

 二〇一六年五月二十二日日曜日

 

 思いついたことをネタとして書けないかと思い、ここをネタ帳にします。

 

 題名 君は世界を救う

 主人公 女 二十互歳 翼

 相棒1 男 三十代 安

 相棒2 男 二十代 

 二人の男は翼のボディーガード。

 家 父・世界の巨匠。西洋近代絵画の巨匠など、何の職業の巨匠か考え中。

 母 世界的なデザイナー。日本人として初の海外の伝統あるデザイン賞を受賞。

 巨匠の父と母のおかげで巨万の富を得た翼の家。現在、翼は大学を卒業したあと、趣味の漫画のアシスタントとして漫画家の家を渡り歩いている。その日の日給と親が残した遺産の金を切り崩して、生活する翼。

 翼は親の偉大なる功績のおかげで、親の作品の著作権で暮らしている。親の著作権は、翼が一生涯暮らしていけるだけの金額が毎年入っている。

 日本の著作権は、死後七十年。両親の遺産、著作権の権利継承は、すべて翼に継承される。

 翼は一人っ子。親亡き後、弁護士の援助で遺産相続。日本の法律で、翼は遺産のすべてを継承する。

 翼が何らかの事情で継承ができない場合(つまり死んだ場合)、遺産の相続は両親の血縁者に代わる。両親の血縁者は、それぞれの親。つまり翼にとっての祖父母が悪魔。翼を殺しにかかる。

 両親、多額の契約金で警備会社からガードマンを雇い、翼のボディーガードとして共に生活させる。

 ほかに、弁護士、税理士など複数の事務所が味方に付いている。

 味方・父親の事務所、母親の事務所。

 敵・翼の親戚。祖父母。巨万の富を得る翼のことが憎い。

 

 警護1 安

 体は小さいが卓越した戦闘能力を持つ。後輩の警護2を厳しく指導。翼にも厳しく接する。言葉遣いが悪い。めったに笑わない。たまに笑うと驚かれる。仲間から一歩引いて周りを見る観察眼の持ち主。

 警護2 

 翼と同世代の男。翼と仲良し。安を鬼上司として恐れている。安にはうだつが上がらない。二人の関係は、仲がいいといわれると本気で嫌がる仲の良さ。

 

 世界観 ユーモア風に見せかけてけっこうブラックな話。怖い話だが、いかにも怖く書くのではなく、ギャグも少々入れて自由に書きたい。

 悠々自適な生活をしているようで、実はとても不自由な身分の翼。彼女の心の闇と、人間としての成長を書く。

 心から夢を目指したことも、人を愛したこともない翼は、わがままし放題でゴーイングマイウェイな性格のまま大人になり、無責任な人生を送るが、本当は、天才肌である親のもとで窮屈に育った子供。自分は両親のような立派な人生を送れない、駄目人間だという縛りがある。本気で生きることを避け、その日暮らしをする浮浪者根性が身についた女性。その女性が、警備会社の異動(または殉職)で、新しく派遣された二人のボディーガードに、人として育て直される話。翼はしだいに友達ができ、自信をつけて、自分としての人生を見つめ直していく。

 

 以上。翼と安を書きたかっただけ。

 

メモ 遺産相続権

配偶者がいない場合

5. 第1順位者(子 or 孫)

6. 第2順位者(父母 or 祖父母)

7. 第3順位者(兄弟姉妹 or 甥・姪)  

 

4.被相続人に配偶者がいない場合

子ども-----全員で均等に分ける

親    -----全員で均等に分ける(子供がいない場合)

兄弟姉妹--全員で均等に分ける(子供も親もいない場合)

 

二〇一六年五月二十六日

 

 ネタその2。

 題名

 キャッチコピー・臆病な僕らの、学校(せかい)との戦い方。

 あらすじ・多摩市の中でいちばん最悪な町、愛宕愛宕第三高校は、底辺の偏差値で有名な荒れた校舎。一年生の主人公男は、クラスのボスに気に入られるため媚びを売る生活を送っていた。ある日、別のクラスの不良たちに暴行を受けている男子生徒を見かけ、声をかける。幼い顔立ちと謎めいた雰囲気の男子生徒は、助けてくれた主人公男に感謝を示し、立ち去る。壊れたスマホに電話をかけて確認したため、主人公男の着信履歴が残ったのを見つけた男子生徒は、主人公男をあるサークルに勧誘する。貧乏から金持ちにのし上がるための手練手札を教えてくれる大人がいるというそのサークルに興味本位で入った主人公男は、次第にその仲間と親しくなる。そこで得た対人スキルを用いて、学校の中をうまく泳げるようになった主人公男。一方でいまだ一匹狼の男子生徒。二人の仲がいいことを不審に思ったボスに呼び出され、主人公男たちは尋問を受ける。主人公男、思わず叫ぶ。「男ってのは戦う人間のことだ! お前は男じゃない! ただのチンポ勃起野郎だ!!」主人公男、殺されかけたところを、考え中。

 

二〇一六年五月二十七日

 

 駄目だ昨日のやつ↑つまらん。

 安と丸と翼の物語ネタ2

 国際ボディガード協会、日本支部

 そこから世界的著名人の身辺警護を多額の報酬で以来される。

 または、民間の大手警備会社。そこにある女が多額の前払金を払って、ガードマン二人を雇った。

 世界的な巨匠、転生してきた黒澤明(または転生してきたピカソ)と云われる映画監督(世界的画家)の父、世界的なデザイナーとして活躍した母を持つ一人娘の翼。両親が同時期に亡くなった後、莫大な遺産を相続した翼。翼は親から当てられたカントリーハウスに一人で住み、自由で孤独な生活をしていたが、遺産相続の争いに巻き込まれ、祖父母から命を狙われる。祖父母は翼の両親を溺愛して左団扇で暮らしてきたモンスターペアレント。金を我が物にしたい祖父母は孫の翼をあらゆる手で事故死させようとする。身の危険を感じた翼は、多額の前払金を払い、安丸を雇う。警備会社は、翼の警護に安、丸、真木よう子(姉さんと呼ばれてる)などその他を担当させ、追っ手のことを調べる。亡くなった設定で安の恩師、吉川晃司の亡霊が時折現れ、安のピンチを救ってくれる。

 翼は特定の友達もおらず親とも離されてカントリーハウスで暮らしてきたため、かなりの世間知らず。安丸と出会った当初の翼は、死んだ魚のような目で空虚に笑う非常識人間、その日を過ごすことしか頭にない有閑貴族だった。

 安の厳しい指導、丸の優しい兄気質な心に触れ、翼はだんだんまともな女に育っていく。

 安丸のバトル強さは有名だが、丸がリーチのある体のため丸に軍配が上がる。安は小柄なため不利。

 丸はみんなの前では優しいお兄さんだが、隠れたところで、安翼に絡む敵どもを一網打尽にしている。ブラックな二面性を持つ。

 安は真面目で厳しい親心を翼に持つが、昔、手首を切って自殺を図ったことがあり、心の傷を負っている。弱い心はまだ晴れない。

 翼 それ、どうしたの?何でこんなこと…。

 安 弱かったから。……もう二度と、弱い人間にはなりたくない。

 翼の祖父母は、現代の責任のない大人たちを強烈に批判する形で書く。子ども世代を見守る気のなく、自分の身しか考えない現代型老人を浮き彫りにする。

 バトルシーンはアニメ「精霊の守り人」のバトルシーンを参考にする!

 

 二〇一六年五月二十八日土曜日

 ネタ続き。

 安→相模浩太

 丸→神谷恭平

 翼→滝藤ゆいか

 真木よう子→(姉さん)姉川美紀

 

 相模浩太(安田章大

 七三分けに近いザ・サラリーマン黒髪。小柄で童顔。真面目が服を着たみたいな顔立ち。ピュアで真っ直ぐな心を持つがゆえに繊細で傷つきやすく、狂気に落ちそうな危うさを持っている。バトルは強いが、小柄な体躯のため不利な状況に陥ることがよくある。努力で補う努力家。心の傷を負っており、昔、手首を切ったことがある。その傷跡は今も残っている。元ヤンキーなため少々口が悪い。先輩の姉川と仲良しで、「姉さん」と慕っている。

 底辺の学校で暴力まみれの毎日を送り、自分の弱さに我慢がならなくて、武術を学ぶ。そこから強い者、ボスに声をかけられ不良街道まっしぐら。武術の鍛錬と、喧嘩の場数を踏むうちに、少しずつ喧嘩の実力を上げていく。武術を学んだところは、国の正式な認定を受けていない裏の武術指導会社。護身術、格闘技をそこで学び、相模は強くなった自分に酔う。学校を牛耳るボスのグループに入れたことが嬉しくて、自分も暴力を振るう立場になる。学校卒業後、高校に進学できず、家庭から勘当される。ある時グループを通じて、ギャル女から自分の代わりに暴力でのしてほしい相手がいると相談が来て、それを仕事にしようと思いつく。相模の不良集団は、「暴力代行サービス」を立ち上げた。

 いくつかの仕事をこなしてギャラをもらい、ギャル女は顔見知りに。ギャル女は最後の依頼を持ってきた。自分の同級生を叩きのめしてほしい。そいつにとても嫌な目にあわされたと。一番のギャラを前払いでもらい、行くと、相手は女だった。どう見ても自分より、そしてギャル女よりはるかに弱そうな、おとなしい日陰女子だった。なぜこの子がターゲットなのか。ギャル女は、地元の学校で有名ないじめっ子で、その日陰女子は、唯一ギャル女のいじめに屈しなかった子だった。その子はいじめを片っ端から先生に報告し、気に留めてくれた先生を味方につけ、ギャル女のいじめを日のもとにさらそうと努力していた。目障りだと感じたギャル女は、暴力で日陰女子を叩きのめしてやろうと思いついたのである。

 その日陰女子を目にした時、相模の中で、あの弱くて情けなかった自分を見つけてしまう。どうしても日陰女子を自分に重ねてしまう相模は、自分のグループが日陰女子に暴行を加えるのを、見ることができなかった。日陰女子を助け、家に帰してやる相模。正義感の強い日陰女子は、そこで警察に連絡。相模たちとギャル女は捕まり、ニュースにさらされ、世間からバッシングされる。すべての事の原因を相模に押し付けた仲間たち。なぜなら、自分がこの中で一番弱かったから。もっとも弱い立場の人間が、捨てられ、利用される。そんな人間になりたくないから強くなったのに、結局弱い人のままだった相模は、自分自身に絶望する。何もかも失い、世の中に絶望して、手首を切って自殺を図るが、失敗し、助けられる。相模を助けたのが吉川晃司演じる狼(ロウ)だった。狼は警備会社の当時のリーダー。狼は相模に言う。「お前は暴力の世界を生きていて、暴力の使い方を知っていた。けれど弱い相手には絶対に使わなかった。それだけで十分偉いと思わねえか?」相模、そこで感情のスイッチが入り、心情を吐露する。「俺は、そんな人間なんかじゃない。ただ、殴られたくなくて、いじめられたくなくて、底辺の人間になりたくなかった。でも、変われない。結局、利用された。見捨てられた。俺が一番弱かったから。俺はどこへ行っても寂しい。これからもずっとそう。もう生きる価値なんかない」

 狼「自分の弱さに我慢ができなくて、強くなりたいって思うのは、自分の心を守ろうとしたからだ。自分の心を必死で守るのは、自分を愛してる証拠じゃねえか。……お前は、変われる。自分を愛している人間は、人の愛し方も知っている。お前は、人を守る才能がある。人を助け、人の痛みがわかる。お前こそが、一番強い」

 相模、狼に心を救われ、その日から、狼に弟子入りし、警備会社入りを果たした。

 

 滝藤ゆいか(本田翼)

 とても顔立ちの整った二十四歳の美女だが、家庭から放置されて一人きりで育ち、超ゴーイングマイウェイのわがまま娘に育つ。世間の常識も通用しないおバカ。実は脳の発達に障害があり、家族に見放された。相模たちと出会ったことで多くの人と触れ合い、まともな女性に成長していく。化粧を施したら華やかな美人になるほど化粧映えする正統派美女。茶髪ボブヘア。大きな可愛らしい目が特徴的。

 

 神谷恭平(丸山隆平

 少し長い、首筋にかかった暗い茶髪。見た目は優男で性格も天然系だが、中身はかなりブラックな面を持つ。みんなのことは大好きだが、人に心を見られたくない。相模とゆいかを守るために、一人で汚れ役を担う。実はバトルが超強い。不利な体格差になってしまう相棒の相模を、上手に陰からサポートする。

 心のダークサイドを見せた時の神谷は、怖いが抗いがたいほどの魅力ある男の顔をする。

 普段は優しい顔をするが、敵と対峙する時や血を見ると興奮して、奥底に隠れたブラックな人格が出てきてしまう。一度ブラックが出てくると、あとは敵を蹴散らすまで攻撃し続ける。敵を倒した後は素の人格が戻る。狂気バージョンは文豪ストレイドッグス与謝野晶子をイメージ。普段は細い穏やかそうな目が、覚醒するとカッ!と見開く。

 しょっちゅうゆいかを甘やかして一緒にふざける分、相模が親代わりに厳しくしつけてゆいかを育て上げる。

 

二〇一六年六月一日水曜日

 

 翼主演物語。続き。

 ゆいかは発達障害児として生まれる。ものすごく手のかかる子、ゆいかを育てきれなくなった両親は蒸発。二人で出し合ったお金でゆいかをカントリーハウスに閉じ込める。離婚した両親。父親の画家は仕事に逃げ、母親は自分の母親に逃げる。最もゆいかを忌み嫌っていた母方の祖父母は、ゆいか母を労り、ゆいかを憎む。「ああ、可哀想に。お前が一番可哀想」祖父母の口癖は、やがて明確な殺意を生み、ゆいか母を再び男と合わせ、今度こそ新しい子を産ませようとする。ゆいかは「無かった子」として暗殺しようとする。下手に殺したら殺人を疑われるため、事故死や病死に見せかけようと工夫を凝らす。さすがに身の危険を感じたゆいかは、警備会社という名前で一番にヒットした検索結果を見て、相模たちの会社に巨額の金を投じてガードを雇う。そこがゆいかと相模たちの始まり。

 ゆいか母、ゆいかが障害児だと判明する前の幼少時代の頃は、ひたすらゆいかが憎たらしかったが、捨ててみてわかったことは、ゆいかが障害児でも心の綺麗な部分を持っていることだった。母は、次第にゆいかへの罪悪感と愛情を確認する。この子が私の人生を狂わせたという思いと、この子を最後まで見捨てることはできないという思い。祖母と共犯で逃げてきた母は、いざゆいかを殺せる絶好のチャンスの時に、少々ゆいかと立ち話をする。子供の頃よりずっと綺麗な女に成長したゆいかを見て、母は急に愛情がわいてくる。「ゆいか、綺麗になったわね」でもゆいかを殺さなければいけない。「私はあなたを育てられなかった。私が憎いでしょう?」「え、別に……」ゆいか、さっぱりした顔で言う。きょとんとする母。「だって、もう新しい家族がいるから。あのね、私、好きな人がいるの。その人はね、私のことをずっと守ってくれたの。その人は一人じゃなくて、二人いてね。でももっといっぱいいる気もする。私、たくさんの人に会ったの。その人たちがみんな、私のために戦ってくれるの。今度は私がみんなを守るの。みんなが探している『おうち』をね、私が作るの。私がみんなの『おうち』になるの」

「でも、あなたは、特徴のある子だから……」

「うん。普通の人みたいに行かないかもしれない。でもみんなそれでいいんだって」

「その人は、あなたのことをちゃんと好きなの」

「ううん。たぶん私より別の人を好きだと思う。でも、その人も私のことを命がけで守ってくれたからね、全部受け止めることにしたの! 私は、好きな人たちを命がけで守る戦士なの!」

ゆいか母、必死に説教。「あなたのそれは恋愛じゃないわ。恋は、もっと独占したいって思う気持ちで、厄介なのよ。あなたは」

「私って、普通と違う子なんでしょ? じゃあ自分のやり方を自分の力で見つけ出さなきゃ! それが今すごく楽しいの!」

「将来あなたに子供が出来て、その子がまた特徴的な子だったらどうするの!」

「私が人生の先輩として、その子にアドバイスできるよ。ほかのお母さんだったら私のママみたいになっちゃうけど、私はママじゃないから、」

「人生は、そんな簡単に行くもんじゃないのよ!」

「うん。お母さん、ずいぶん苦しんだもんね。子供の時、いっぱい迷惑かけちゃってごめんね。今まで気にかけてくれて、ありがとう。もう、好きに生きていいよ」

 二人、心が別れたことを理解する。

 

二〇一六年六月七日火曜日

 

 翼主演の安と丸の物語は、新書館ウィングス雑誌に発表したいなあ。または集英社小説すばる新人賞を狙いたい。今の文章力じゃ駄目なら、これから文章修行の時期なのかもしれない。毎日何かしらの文章に触れて、文を書こう。まずはそこからだ。

 

二〇一六年六月十日金曜日

 

 翼主演物語は、やはりウィングス・ノベルが一番合う気がする。小説すばるに出せるだけの文章力は果たしてあるのか?逆に小説すばるはエンタメの中でも高い文学性を誇るから、私は向いていないかも?私は文学性より、思い切りエンタメ性の人間なので、キャラクター文芸なるものを目指してみようか。集英社オレンジ文庫、富士見L文庫、新潮文庫nexメディアワークス文庫朝日エアロ文庫講談社BOX、講談社ノベルス。挙げてみたらけっこうあるな。ザ・ライトノベルの系列は避けて、キャラクター小説を売りにしているレーベルは、なかなか多様性に富んでいて楽しそう。私の最初の作品を一番褒めてくれたのは講談社の方だったので、講談社を目指して書いてみるのも手だろう。

 ただ、私が出したいと思っていたレーベル、講談社BOX、そしてウィングス小説大賞が二つとも新人賞を打ち切ってしまったので、もう悲しくてしょうがない。講談社新書館に的を絞って考えてみよう。できれば講談社の新人賞を洗いざらい調べて、ライト文芸を扱っている賞を狙おう。講談社ならそのうち新しい新人賞も設けてくれそうだし。でも新書館に出す夢も捨てないでいよう。がんばろう、私。

 今のところライトノベルで変わってるところは、講談社ホワイトハート文庫だろうか。小野不由美先生が出てきたところだし、一風変わった作品も受賞させてくれそうだ。がんばろう、私。きっとそのうち書けるよ。だから焦らず、ゆっくり、一歩ずつ着実に進もう。

 

二〇一六年六月二十一日火曜日

 

 日本ファンタジーノベル大賞が、再スタートするという続報を受けて、嬉しくてたまらない。そして新しい選考委員は、憧れの萩尾望都先生、大好きな恩田陸先生と来た。好きな作家が選考委員をつとめている賞なら、応募してみる勇気も沸くというものだろう。

 ただ、私は今公募スクールのお試し授業を受けているのだが、上手く書けない。一日で書いた作品を、母は最初おもしろい!と語ってくれたが、次にここが良くない、構成が悪い、きちんとオチてないと指摘した。私は本当に打たれ弱く、それだけでしゅんとしてしまった。また、今思ったのだが、母は少々高圧的だ。意見を言う時もちょっと攻撃的な態度で臨む。威圧感があるのだ。もともと厳しい人だから自然と人に対して厳しくなるのだけど、私は厳しい人が苦手なのかもしれない。怒られるということにいまだ耐性がついてないのだ。私の方が圧倒的に悪いのだが、この打たれ弱さはどうすればいいのだろう。人から怒られると泣いてしまい、自分はもうだめだと思い込んでしまう。この自己否定のクセはどうやって治せるのだろう。

 推敲が苦手だということが分かったのだが、これは作家にとって致命的だ。推敲ありきの小説なのに、基本からできていない。その基本を身につけるために今回の公募ガイド社のスクールを受講したのに、さっそくつまづいている。どうしてこんな推敲が苦手なのだろう。きっと頭が冷えていないうちから読み直してしまっているからだろう。せっかちなので、しばらく寝かせておくということができないのだ。せっかちでプライドが高いから、何か悪いことを言われたときに、自意識が非常に傷つくのだ。なんて面倒くさい人間なのだろう。人と話せないくせに。真面目は真面目だが、頑固で、対人関係が嫌いで、思い込みが激しく、プライドも高い。かなり生きにくい方の人間だと思う。普通に会社のОLやってもみんなからいじめられるだけだろうから、普通じゃない世界へ行きたいのに、その普通とは違う世界に留まるだけの実力と努力がまだついていない。何とかしたい。努力し続けるしかないのだけど、その努力がまた厳しくて、なかなかできない。七十で人生終わるとしても、あと四十五年も生きなければいけない。四十五年間、この世間で生き続ける義務を負うのだ。四十五年もどう生きればいいのか。普通の会社員として四十五年も会社勤めを耐えなければいけないのか。私にはできない。四十五年もいじめられるなんて耐えられない。私を受け入れてくれる社会へ行きたい。たとえ小説の世界でなくとも、いろいろな世界があるということを自分が実感として知っておかなければいけないのだろう。社会は、一つじゃない。それを信じて、いろいろな世界へ触れて生きていきたい。

 

二〇一七年十二月十一日月曜日

 

 講談社ホワイトハート新人賞

 

 講談社BOX

 

 講談社 メフィスト

 

 講談社タイガ文庫

 

 応募じゃー!!

 

花<m(__)m>失礼しました。

 

花凜のやりたいこと。

 

聞いておくれ」プライベートに突っ込んだ話を特定されない程度に公表してみよう。

 

私〈I am……〉」を書くに至るまでの動機。小説家になるまでの道。

 

十代の君たちへ~私の学校奮闘記~」十代の怒りや苛立ち、みずみずしさ、全部まとめてかけがえのない君たちの財産。十代を自分なりに応援しよう。

 

君たちへ」シリーズ。十代だった私の葛藤、憤り、生存本能を丸ごと愛してあげよう企画。そして今十代を生きる若者たちの試練を応援しよう。

 

「十代の君たちへ」*最果タヒさんの文をイメージ拝借

 

   十代の君たちへ

 今、限りなく死の淵をさまよっている君たちへ、送る、言葉は、世界が簡略化した、勝手な記号ではなく、ただ、ただ、苦しく、悲しく、憎たらしく、殺したくてたまらない、あの男たち(そして、女たち)を、八つ裂きにできるような、その頭を、決して、決して、卑下してはならぬ、と、格好つけた文で、終わりたい、私も、頭の中では、たくさんの人間を、惨殺、した愉快な脳味噌です、から、今まで何とか生きていけた、証を、君たちに見せたい、どうしても、伝えたい、メッセージを、持って生まれてきた、宿命の下、君たちを死なせない手段を、いい年した女が、と笑われながら、昨日も、今日も、おそらく明日も、ずっと、ずっと、考えている。
 背負うなかれ、正義。捨てるべし、綺麗、な言葉。爪を、研ぐ、日々の、一瞬を、生きろ、生きろ、生きろ、十代の君たち。

ぼくの名を呼んでほしい

ぼくの名を呼んでほしい

 

花凜文学

 

男子高校生に一目惚れした男子生徒の話。

(*BLと百合とノマカプです。ご注意を!)

 

 

Dear 岡崎律子

フルーツバスケットに捧ぐ。

 

+第1話+ 「君のファンになった」

 

 佐藤涼《りょう》は、栗名《くりな》のことが好きだ。

 栗名の名前は紅葉という。男にもみじなんてつけるか親の馬鹿野郎、なんていつも口にしているけれど、男だろうが女だろうが、栗名は「もみじ」の名を授かる子どもだったのだと思う。なぜなら、彼は本当に紅葉のような鮮やかで華やかな髪色をしていたからだ。

 栗名の髪は赤い。人口的には出せない天然の赤だ。葉が色づき始めてから完璧な紅《あか》になるまでの薄い赤。それは一見赤毛にも見えるが、太くてコシのある日本人の髪質に不思議と合い、独特なスタイル美を醸し出している。

 涼は自分の席で本を読みながら、ちらりと栗名の人気ぶりを拝見する。今日もやつは華を振りまき、みんなを惑わせている。男も女もやつの虜で、みんながやつに恋い焦がれているのが分かる。ほかならぬ涼も栗名と同じクラスになれたおかげで、一年の時みたいにまずい空気を吸うことはなくなった。その点においては非常に感謝している。

 問題なのは、涼の栗名に対する気持ちが、ほかの同級生たちの憧れや思慕ではなく、もっと大きな愛情とか羨望とか欲望に似た感情だということ。

 涼は栗名に欲情しているのだ。

 描きたい。

 こいつを描きたい。

 こいつの美しさ素晴らしさを芸術に昇華するとしたらどの表現がふさわしいだろう。絵か、音楽か、文章か。

 一番ほかのやつらにもすぐに理解できそうなのは人物画だろうが、この学校の美術部の顧問は涼と気が合わないタイプの人間だ。それにあそこで描いているやつらの絵が優れているかといえば、決してそうではないと思ってしまうのが事実だし、自分の描く絵が、美術部レベルには収まらないほど激しくて個性的だということを、自意識として涼は持っている。

 しかし、涼はいまだに、どの芸術分野も心が削れるまで取り組んだことはない。

 ここまで考えて、涼は自分のみすぼらしさに行き当たってしまう。一度も染めたことのない髪を校則通りに整えているだけの、平凡な見た目の自分。ただ中身が激しく燃え盛っているだけの未熟な己。

 涼はとにかく描きたかった。栗名という男を。

 

 その日の授業が終わり仲間と一緒に帰る栗名を、涼は堂々とつけていった。本を片手に持ち、隠れるでもなく、真後ろにくっついて歩いた。さすがに怪訝に思ったのだろう、栗名と仲間たちが涼の方を振り返った。

「佐藤、俺らに何か用?」

 栗名の仲間1号がでかい身体で涼を見下ろした。涼も一七〇センチはあるので、上目遣いに1号を見上げた。

「栗名くんを貸してくれませんか?」

 単刀直入に言うと、1号は言われた意味が分からなかったみたいできょとんとした。涼はもう一度言った。

「君たちの友達、栗名紅葉くんを僕に貸してください」

「おい、栗名はモノじゃねーぞ。てかお前誰だよ」

 涼より小柄な体型の仲間2号が割って入った。今にも掴みかかりそうな険しい顔だ。

「僕は君たちと同じクラスの佐藤涼といいます。よろしくお願いします」

「そんな人間いたかよ」

「スズ、ちゃんとクラスメイトの顔は覚えないとー」

 仲間3号の声が、少し可笑しそうな意味を含ませて聞こえた。

「うるせえ、お前も覚えてないだろ」

「俺は女子と男子十名は覚えたぞ」

「半分もいってねーじゃん」

 2号と3号の凸凹コンビがじゃれ合いを始めて、仲間1号の方は「どうする?」と栗名に意見を求めた。

「佐藤、俺のこと借りてどうすんの?」

 守られるようにして立っていた栗名が言った。率直な疑問を口にした風だった。そこに訝るような、気味悪がるまなざしはなかった。単純に涼のしたいことを聞いている目だった。

「栗名の肖像画を描きたい」

「しょうぞうが?」と栗名は涼の言葉をくり返した。

「古くは国を治めた王や皇帝の権力を表したもの。自分の信じる絶対的な人物を己の技法で書き表したもの」

「ふ、ふうん」

 栗名は話の先が見えないようで、涼に合わせながらも引いた目をし始めた。

「君はすごい存在だから、後世に残すために僕が描かなければいけない」

 ここでやつを逃すわけにはいかない。涼はきっぱりと言い切った。

 栗名と仲間たちはいよいよ分からないらしく、互いに視線を合わせだした。

「つまり君は芸術的なまでに華やかで素敵だから、何としても僕が作品として残さなければいけないんだ。美しい人を一生涯描き続けるのが僕の使命なんだよ」

 ここまで言えばさすがに分かるだろうと高をくくった時、栗名が一言「こわい」と発した。

「え?」

「何か、お前、こわい!! 嫌だ!!」

 栗名の顔は引きつっていた。いっそ泣きそうな目で涼から猛スピードで離れた。一目散に逃げていった栗名を仲間1号が追って、2号と3号が何やら罵詈雑言らしき言葉を涼にぶちまけながら二人一緒に走り去っていった。

 ぽつんとその場に残された涼は、

「取り逃がしたか……」

ボソッとつぶやいた。

 

  +☁+

 

 翌日、栗名は休みだった。

 無断欠席だった。

 確実に昨日の件が影響しているだろうと踏んだのか、仲間たちは放課後に涼を取り囲んで吊し上げた。

「てめえみたいなのが栗名に近づくんじゃねえ」

 小さい背の仲間2号が噛みつく。

「告白しただけなのに」

 さらりと返す。

 自分のあまりに泰然自若な態度は、かえって彼らの反感を買ってしまうらしい。三人とも目を吊り上げて口々に怒鳴り出した。

「気持ち悪いんだよ!!」2号。

「人には態度というものがあるだろ」1号。

「根暗人間がでかいこと言ってんな」3号。

 涼は言い返した。

「それは違う。僕は根暗グループではなく芸術家グループなんだ。根暗はただの根暗だけど、芸術家はそこから生まれ変わった『誇りの一匹狼』の属性なのさ。僕はそこの生まれで、弱者同士で傷の舐め合いみたいに縮こまっている根暗グループとは違う。君たちは部外者だから難しいだろうけど」

「話が長ぇ!!!」

 2号が怒鳴り散らした。

「つまりお前は自分が芸術家だと信じて疑わないわけか?」

 1号の低くて重い声が、あきれた意味を含むように吐き出された。

「うわー、すげえ選民思想

 3号が嫌味たっぷりに言った。

 このまま話していても埒があかない。涼は鞄からいつも携帯しているA4サイズのスケッチブックを取り出した。三人は不穏そうな目つきで見張る。

 ページを開き、鉛筆を持って、涼は描いた。

 目の前の三人を。

 いったん手が動いたらあとはもう楽だった。本能の従うままに、脳の中の神様が「描け」と命じるままに描く。ラフスケッチだから仕上がりは簡単だ。涼はほとんど手元を見ずに目の前の彼らを目に焼きつけ、それが目を通って脳に伝って頭からつま先までを駆けめぐって外に出されるのを待つだけだった。

 手は武器だ。絵は手段だ。脳は司令塔だ。人は芸術だ。この社会で生きていくために何も欠かせない。

 手の中の鉛筆は徐々にスピードを緩め、最後の細かな修正を終えるとぴたりと動かなくなった。

 三人は呆然としていた。

 涼はページ三枚分をはがして三人に配った。

「うまい……」1号。

「くっそ、うまい」2号。

「そもそもなぜこんな線が描けるのか分からない」3号。

 涼はスケッチブックをしまい、彼らの目を見据えた。

「僕は真剣に栗名紅葉を描きたいんだ」

 三人は押し黙った。

 どれくらい睨まれていただろう。

 1号が沈黙を破った。

「栗名の自宅はここから三駅目にある」

 ほかの二人が1号を見上げた。目がこれ以上ないほど飛び出ている。

「……京王線沿線?」

「ああ。各駅停車で行って三番目の駅から徒歩十五分くらいだ。市民バスも出ている」

「そうか」

「バスに乗れば十分くらいで押立《おしたて》町団地に行く。そこが栗名のマンションだ」

「教えてくれてありがとう」

 涼はすぐに踵を返し、廊下を速足で進んだ。後ろから凸凹コンビが「馬場ちゃんの阿保!!!」と叫んでいるのが聞こえてきた。あの大きな男は馬場ちゃんというのか。涼はついでに覚えた。

 

  +☁+

 

 調布から三つ目の駅に着いたものの、肝心のバスが三十分に一本だった。

 ひまでしょうがないので絵を描いて時間をつぶそうと思い、下書きをしていたら思いきり集中していたようで、三十分をとうに過ぎてしまった。

 また三十分後だ、と反省して、少し時計を気にしながら丁寧に色を塗り始めた。

 色鉛筆とクレヨンで色を足すうちに、本気で仕上げたいと気合が入り始めて、結局完成させてしまった。

 はたと気づくと、周りに年配の方々が集まって「絵描きさんだよ」「若いのにすごいねえ」とにこにこ話しかけてきたので、涼は適当に笑ってそそくさと逃げた。

 ちょうど時間だったらしく、小さな明るい緑色のバスが到着していた。

 そこに飛び乗る。

 運賃を払ってほっと一息つく。

 座席はまたお年寄りで埋まっていたため、吊革につかまった。

 小型の市民バスは見かけに似合わず豪快に道を走る。車内はがたがた揺れた。

武蔵野台地』と呼ばれる坂道の多さに、少し酔いそうになる。

 栗名の住む団地にたどり着いた。

 降りると、もう夕方近かった。

 結局一時間半近くかかってしまった。

 四月の暖かな日差しはすでに暗くなり、橙色の空が雲を淡く染めあげている。ここはとても落葉樹が多いな、と涼は感じた。まるで森の町のようだ。木々とコンクリートの建物と、車二台ほどが通れるくらいの道路。大人一人分の遊歩道。周りはほぼ、レンガ色をしたマンションだった。

「すごい団地だな……」

 どうやって栗名の居場所を突き止めようか考えていると、

「あ……、」

 当の本人が両手にゴミ袋を下げて、すぐ近くの家から出てきた。

 鉢合わせになった涼と栗名は、一瞬ふぬけたように目を合わせた。

「……佐藤?」

「うん」

「……なんでお前がここにいんの?」

「住所を突きとめた」

 とっさに身を構えた栗名に、涼はさっとスケッチブックを差し出す。

「この絵を見てほしい」

 栗名は嫌そうにしながらも、袋をゴミ収集所の箱に入れて、手を払ったあと受け取った。

 どうか伝わりますように。

 涼は、祈りを込めた。

 風が揺れるだけの、静寂。

 ページを開いた栗名の目が、見開かれる。

 そのまま栗名は、まるで電池がショートしたロボットみたいに一時停止してしまった。

 彼の身体の時間が混乱しているのだろうか。

 栗名の顔は赤くなり、次に青くなり、最終的に泣き出しそうな表情になった。

 唇が、ひどく震えている。

 栗名は目を奪われていた。

 スケッチブックの中の、自分の微笑みに。

「……これ、俺なの?」

 栗名はそっと顔を上げて、涼の目を見た。

 深い感銘を受けた表情が、彼の顔にある。

「君だよ」

 涼は強くうなずいた。

 あの時間、一心不乱に筆を走らせていた自分を思い出す。

 手が止まらないほど描ける喜びに浸っていくのは、本当に久しぶりだった。

「僕は、栗名のことを描きたい」

 強く言った。

 涼は、自分の残すべき作品《モデル》を見つけたのだ。

「僕は画家になるべき人間なんだ」

 音楽でも小説でもない。

 涼は、この世のすべての美しさを伝えるために、絵を描く人間として生まれてきたのだ。

 涼は絵しか描けないのだ。絵のために生きるのだ。

 これはすべての始まりだ。

 腹の中でくすぶっていた、悩みとも鬱憤ともつかない何かが、すとん、と身に落ちて、胃に消化されたような不思議さを感じた。

 代わりに、何か熱い塊が押し寄せて、全身を駆け巡っていくのも感じ取った。

(たとえ茨の道でも)

 涼は胸の奥で、誓いを立てた。

 栗名が、ふっと笑う。

「これだけ上手いなら、すさまじい執着心持つ野郎でも、しょうがないかな」

「栗名、絵が好き?」

「好きっていうほど見てない。でも、ど素人だってこれは分かるよ。プロでも、いや、日本中でもいないよ。こんな激しい線」

 涼の描く線は荒々しかった。

 栗名を描いた、人物画。

 そこにある人間の顔は迫力に満ち、絶対的な自信にあふれた見事な美丈夫だった。その絵は栗名の今現在の年齢ではなく、もっとずっと大人になった、青年の姿だった。

「僕は人の未来が見えるんだ」

「だから年齢を変えるのか。これ俺だけど、俺じゃないもん」

 ――よかった。彼に伝わって。

 涼は胸の内で、深く安堵した。

「君の仲間が、ここを教えてくれたんだよ」

 すると栗名は、ぷっと吹き出した。

「バーカ、あれはお前を試したんだよ。俺の家、めちゃくちゃ分かりにくいもん。バスもほとんどないし、自力でここに来たやつは、お前が初めてだよ」

 涼がきょとんとすると、栗名はますます笑った。

「今日休んだのは、妹が熱出したから。うち母親しかいないから、俺が父親の役をやるの。あの学校、口うるさくなくてよかったよ。バイトもやっているけど内緒な」

 栗名はニッと笑った。その笑顔が素敵で、涼は思わず口走った。

「必ず画家になって、君をスターにさせてあげるからね」

「先取りしすぎだ。馬鹿」

 日が落ちようとしていた。

 四月はまだ空気が寒く、徐々に身体が冷えていく。青を塗り重ねるように、少しずつ夜になっていく空を、涼はそれでも美しいと思った。

 

(つづく)

 

*この作品はカクヨムに載せていた小説を再投稿したものです。

*何度も上げたり下げたりすみません<m(__)m>

*自主企画も頑張ります!