花凜文学

アイ アム ザ  ゴーイングマイウェイ

ご挨拶。

こんにちは('ω')ノ! 

桐原歌子(きりはら うたこ)と申します。

ようこそ花凜文学27’(かりんぶんがく27’)へ!

 

 

***以下、お読みくださいませ(*'ω'*)*** 

 

 

*こちらのサイトはプロの作家になりたい小説家志望者が個人で運営するブログであります。

*完全なる個人営業のため、責任も権利もすべて桐原にあります。

*創作する物語はすべてフィクションです。実在する団体や事件などとは一切関係ありません。

*雑誌や漫画などの感想を書くときは、雑誌名・出版社・記事を書かれた方のお名前を引用元として抜粋致します。

 

☆桐原の特徴☆

 

季節の変わり目、大きな天候の変化にかなり弱いです。そのため、当ブログの更新はかなり不定期になります。特に春から梅雨前線が来るまでの時期は冬眠が必須)

  1. 「梅雨明けです!」のニュース速報と同時に長い眠りから目覚めます。……と思ったら秋雨前線でまたこけます(^^;) 扱いづらい身体ですが、ご理解のほどよろしくお願いします。
  2. 調子がいい時と悪い時の差が激しく、悪い時期はブログから遠ざかっています。桐原自身気をつけていますが、もしも「ん?」と読者様に違和感を抱かせてしまった場合、謹んでお詫び申し上げます。

 ***それでは、お楽しみください~(^_^)***

 

 

☆活動中のSNS

 

『(*‘ω‘ *)誰でも見ることができます。』

Twitter・heartnight16

 

*ユーザー登録必要(無料)*『(*'ω'*)登録しなくても閲覧はできます。』

カクヨム・現在こちらで一人編集長(笑)をしております。

花凜文学(@karintou9) - カクヨム

 

note・クリエイター活動はこちらでやっております。

 

note.mu

 

↓「つきみ詠子」で作り直しました。('ω')ノ

小説家になろう

 

 

 

連絡先

messenger.of.kanata12325*gmail.com

(*を@に変えて送信してください)

 

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作品のご案内。

*作品集*

 

長編小説

1 Mary the phantom (マリー ザ ファントム)➖大怪盗魔梨花

「異世界ファンタジー」「女怪盗」「宝石強盗」「盗賊狩り」「22世紀の仮想日本」

カクヨムにて連載予定*

 

2 Missing White (ミッシング ホワイト)

「異世界ファンタジー」「パワーストーン」「宝石」「アンティーク・ドール」「人形」「ぬいぐるみ」「女主人公」「少女小説

カクヨムにて連載予定*

 

3 空から天使が舞い降りる

「学園シリーズ」「青春」「恋愛」「学校生活」「キラキラ≠楽しい」「屈折と不安」「思春期~青年期」「十代小説」

☆構想中☆

 

4 ぼくの名を呼んでほしい

★「空から~」と同じ世界観の物語です★

☆PixivにUPしています☆

ブログ中心に執筆いたします。改題や改稿を繰り返してしまいますが、ご容赦を。

 

5ARISA HANSEL 《アリサ=ヘンゼル》

戦うお姫様小説です!カクヨム、ブログにて連載いたします。

 

短編小説

小説家になろう」にて掲載予定。

 

連作シリーズ作品(群像劇・オムニバスなど)

小説家になろう」「カクヨム」にて発表予定。

 

詩文・散文・ポエム

ブログのみ。 

 

エッセイ・日記

ブログのみ。 

 

雑誌(芸能・音楽関係)などの感想

裏サイト「ヲタ活。」または「花凜芸術」にて発表予定。 

 

本(小説や漫画など)の感想

 こちらで上げる予定です。

 

*現在、執筆中!*

がんばる!( `ー´)ノ

 

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空から天使が舞い降りる《‐罪と赦し‐》

 

red-pink16.hatenablog.com

 

空から天使が舞い降りる

 

作:花凜文学

 

主演の二人

 

主役・綾瀬理奈(ヒロイン)

 

悪役・綾瀬智広(弟。姉を犯す)

 

姉と弟は瓜二つの顔。

愛と憎悪は紙一重。

たとえバッドエンドでも、救いのあるオチにする。

罪の償い、愛の赦し。魂の消失と復活。

*「ごめんなさい」の大切な意味。

 

+主題歌+

 中島美嘉「LIFE」

 中島美嘉「SAKURA~花霞~」

アルバム「VOICE」より。

 

*テーマソング*

「その声が地図になる」

青い花

「出せない手紙」

フルーツバスケット

「ヒカリ」

「もらい泣き。」

ハナミズキ

「かざぐるま」

「大家」

「影踏み」

「僕が死のうと思ったのは」

など。

 

出演!

 

雲雀秋赤毛の王子様)

 

桜木雅弘(黒髪の小柄な騎士)

 

*三人は、三つで一つ!*

 

*本編* 「start,」

 

二〇一〇年四月一日の日記

 

「聖痕」(A holly night)

 

 私は、自分が誰だか、分からない。

 私は、弟のことが、よく分からない。

 彼は、私のことを、愛しているはずだ。

 なぜなら、私たちは、姉弟で、血のつながった綾瀬(あやせ)の家族だから、家族が、憎み合い、殺し合い、罵り合うのは、違う、はずで・・・・・・。

 

 一緒にお風呂に入るのは、仲が、いいからで、断じて、暴力ではない。

 

 わざと変なところを触って、シャワーのノズルを口に突っ込ませながら乳首をつねったり、なぞるように手を下に這わせて入り口を広げたりするけど、それは、ただ・・・、

  

二〇一〇年四月二日の日記

  

「傀儡」(doll)

 

 今日は身体中を泡まみれにされた。

 気が遠くなるほどの長い愛撫だった。

 何度も、何度も、弟が、私の弟が、後ろから、私の入り口を押し開く。

 私は悲鳴を上げるけど、弟はそれが嬉しいみたいで、広げたまま、私の首筋を舐めたり噛んだりして、胸を揉み、へそをぐりぐり押して、私の中から密が垂れ流れるのを待っている。

 声が枯れるほど喘がされても、私は抵抗できない。

 お風呂の鏡に私の裸体が映っている。

 ・・・・・・恥ずかし過ぎて、直視できない。

 後ろに引っ張られ、私は、足を掴まれた。

 そのまま広げられる。

 弟の服が、びしょ濡れになっている。

 シャワーは一番高い位置にかけられて、いつの間にか、私の身体の泡を洗い流していた。

  

二〇一〇年四月三日の日記

 

「憎悪」(Hate)

 

 今日はバスタブに沈められた。

 お湯は入っていない。

 弟は今日も洋服を着たまま、私の服を濡らす。シャワーのノズルは勢いの良い、「最大」レベル。そういうプレイがお好みのようだ。

 私はもう、滅多なことでは泣かない。

 洋服の下に手が入ってきても、我慢できるし、下着だけの姿にされた時も、泣かなかった。腕を締め付けられたまま唇を舌で舐められても、絶対に開けてなんかあげなかった。ここまで来ると、もはや、意地だ。

 

 

 二〇一〇年四月四日の日記

 

「殺す」(killing me)

 

 口に舌が入ってきたのは初めてだった。

 身体をきつく締められて、痛くてしょうがない。久しぶりに涙が出た。弟は、相変わらず、しつこいし、愛撫も、ねっとりと、絡みつくように、肌に、刻み込むように、私の目を睨みながら、犯すから、こっちも、殺したくて、殺したくて、たまらない。

 

 

二〇一〇年四月五日の日記

 

「禍根」(You must die,)

 

 

死にたい。

 

 

 

第一章 学級委員

 

 まずい。

 俺は今、非常にまずい状況にいる。

 クラス委員にされそうなのだ。

 雲雀(ひばり)秋(あき)は鬼気迫る顔で、目の前の友人に助けを求める。「知らねーよ」と、心の声が聞こえてくるかのように、友人は秋に応えない。無視を決め込んで、他人の振りを徹底している。

「助けろや!!」

「うるさい!!!!」

 担任が怒鳴った。

 雅弘(まさひろ)が手を挙げる。

「申し訳ありません」

「ああ、いいんだよ」

 担任が朗らかに笑った。

「納得いかねえーーっ!!」

 秋は力の限り叫んだ。

 キーンコーンカーンコーン……と、ホームルーム終了のチャイムが、どこか悲しそうな音で響く。教室の空気は一気に悪くなる。

 はあー、と周りのクラスメイトが溜め息を吐く。

「自分じゃなかったら誰でもいいんだけど」

「秋がやったら、何かよくないことが起こりそうよね」

 女子たちが勝手に話すのを、秋は我慢して聞くような性分ではない。

「じゃあ手前らがやれよブス!」

 また空気が凍りつく。

「あ?」

 香坂(こうさか)絵(え)梨子(りこ)の額に青い筋が浮かぶ。

 彼女はこのクラスのボスだから、男子も女子も、引いては先生も手出しが出来ない。秋の方も燃えるような怒りを滾らせ、実際、二人は青い炎と赤い炎のごとく睨みあっていた。

「先生、雲雀を委員長にしましょう。それで、綾瀬(あやせ)を推薦します」

「そうか……、綾瀬、やってくれるか」

「分かりました」

 美しく、凛とした声が、秋の耳に入ってきた。

 秋は振り向く。

 炎はすでに収まっている。

 綾瀬理奈(あやせりな)。

 知らない人間などいないだろう。

彼女はとても美しい。また、不思議な色香があり、男子のみならず香坂さえも黙らせるほどの美人で、自分と同じ十六歳の、とても魅惑的な目をしている……、秋はしばし見惚れて、ぼー……、と間抜けに突っ立っていた。

「それでは、新学期のクラス委員長は雲雀くんと綾瀬さんの二人に決定しました!」

 担任がキラキラした笑顔で言う。と、みんなは「終わったーっ!!」と弾けた笑顔で教室から出て行った。取り残された秋は、まだ石のように固まっている。

「これが石化ってやつか」

 雅弘の憎たらしい声が耳に届き、秋はだんだんと平常心を取り戻していった。

「……夜道に気をつけろ」

「帰るよ、秋」

「おう」

 二人は悪友だ。

「綾瀬」

 雅弘が彼女を呼ぶ。

 綾瀬理奈は、黒板を消していた。

「もう充分きれいになってるじゃん。お前も帰る?」

 綾瀬は、ぴくり、と反応した。

「……いい。私は一人で帰るから」

「空、暗いよ」

 雅弘に言われると、綾瀬はまるで死人のような目を浮かべて窓の外を見た。三学期開始の冷たく湿った空が、ぱら、ぱら、とみぞれを降らしていた。

「……みぞれ?」

 綾瀬は、やけに消え入りそうな声を出し、窓に張り付く氷の粒をぼうっと見上げていた。この子、ちょっと悦に入ってるなと秋なんかは思うが、雅弘を横目で見ると、彼もぼうっとしていた。

何だ、これ? 

 秋は恋時にめっぽう疎い。

「もしもーし、明日も学校、来てくれるかな!?」

 流行りの冗談を言っても、二人は無反応だ。

 少し寂しくなったところで、綾瀬が口を開いた。

「……一緒に帰ってもいい?」

 普通の女子にはありえないほどの、消え入りそうな声だった。視線も外れている。下を向いたまま、けれど顔は俯けていなくて、陰のある……、無理やり言語化するとそんな感じだった。

「どうしたん?」

 秋は放っておけない気持ちになり、綾瀬の頭を触った。身長があるぶん、背が高めの彼女にも気安く届く。対する雅弘は、かなり小さい。一六〇センチほどだ。綾瀬とちょうど同じ位置に頭がある。

「気安く触るなよ。気持ち悪いと言われたら次に立ち直れるのか?」

 雅弘がまたムカつくことを言って、秋の神経を逆撫でさせた。秋はむっとする。

「お前だって月影の騎士みたいな台詞言ってんじゃねえよ! うちの姉貴ずっとテレビ占領してて俺の好きなアニメ見させてくんなかったんだよ!! ったく、女子が何だっつの!」

「あれ、綾瀬は?」

 雅弘がはっと振り返る。

 彼女は先に教室を出ていた。

 

 

コミティア123行ってきます。

 red-pink16.hatenablog.com

 

こんにちは。

タイトルの通り、二月になったら動き始めます。( `ー´)ノ!

ただいまカクヨムさんにて執筆中の小説は、一旦取り下げることにします。

申し訳ありませんがご了承ください。<m(__)m>ゴメンネ

後、インターネットで嫌な思いを抱いた記憶が煩わしい。

カクヨムさんにて自主企画をやらせて頂いた者として、三月までに皆さんの投稿小説を読み終えますね(^_^)。

皆さんの力作いつも楽しく拝読いたしております💛(*´з`)。

願わくは、皆さんの小説が新人賞を受賞して輝くことを祈っております。

 

後、本を作ってみようと思います。

ブログ「花凜文学」「花凜芸術」「ヲタ活。」を頑張って更新します。

だから、さ。

  

 

 

🌺

 

 

 

 

 

COMITIA123

日程 2018年2月11日(日祝)11:00~16:00
場所 有明東京ビッグサイト西1・3・4ホール 会場公式HPへ 
規模 直接参加 4000 サークル/個人(募集/申込数オーバーの場合は抽選になります)
郵送受付期間 2017年10月3日(火) ~ 2017年12月9日(土)必着
オンライン受付期間 2017年10月3日(火) ~ 2017年12月12日(火)23時59分まで
参加費
直接 1スペース(会議机半分・イス1脚) 5300円
イス追加(1脚まで) 500円
オンライン申込の場合は別途システム利用料がかかります。詳細についてはこちらまで
🌺
お前らがんばれよ。

2018年1月9日

20:20

 

 

 

ARISA HANSEL ‐物語の始まり‐

ARISA HANSEL

アリサ=ヘンゼル

 

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花凜文学

 

テーマソング

中島美嘉ちゃん!

☆かっこよくて切ない、戦う女の子。

★純粋で、騎士のように守ってくれる男の子。

 

装画 種村有菜先生希望!

 

 

 

太古の魔術書より抜粋

《―亜麻色の髪の乙女、薔薇色の髪の乙女、瑠璃色の髪の乙女―

 其れ即ち革命。

 世の乱れ。

 世の平和。

 世界は形を失くし、また新たなる国が始まる》

 

 

 

                序章 『

 

『ヘンゼル魔法魔術学院・国語の教科書』

 

 ――私が死ぬとしたら、きっとこんな場合だろう。

 魔女は、歩き過ぎて疲れ果てた足を労わりながら、なお前に進む。

 一人ぼっちの魔女には、もう自分以外に頼るものはなかった。世界にはたくさんの魔力があって、いろいろな人間が違う種類の魔力を持つことを、魔女は知識として知ってはいた。だが、限りある寿命の中で、ほんの一握りの人間の『チカラ』しか知り得ないその事実が、魔女を苦しめていた。

 魔女の周りの人間たちは、まるで祟りのように化け物、化け物、と恐れ逃げて、魔女を憎んだ。

 この世界の人間たちは、魔女のことを受け入れてくれない。

 魔女は、一人で生きている。

 生まれた場所は、あの丘の小さな家で。生まれた時間は、九月一日午前零時一分。知っているのはそれだけで、あとは一人で生きてきた。

 魔女、という言葉は蔑称である。

 ほかの人間より桁外れに強い魔力《チカラ》を持つ人間を、それ以外の人間が恐れと嫉妬を込めて『魔女』と言う。

 しかし、『魔女』にはもちろん男も含まれる。

 なぜ差別的な語源に、「女」がいつの時代にも使われるのだろう。

 魔女は、それがよく分からなかった。

 魔力の強い人間が、魔力の弱い人間に虐げられる構図は、どこか滑稽だ。手段によっては、自分のことを蔑む人間を一瞬で塵にしてくれることも可能であるのに、魔女はそれができない。

 もしその選択をしたら、本当に一人ぼっちになると、分かっていたからだ。

 人間がいない世界。

「自分」以外の存在がない世界。

 それがいかに怖い世界であるか、魔女は本能的に悟っていた。

 人間に構ってもらえない魔女の、唯一の友達は、本と動物と自然だった。本には、自分が今いる世界がすべてではないと教わったし、動物とは気兼ねなく「あんたも大変だねえ」「いえいえ」などと世間話ができるし、吹き渡る風とさわさわ揺れる木立、柔らかな日差しだけが、魔女の身体を温かく包み込んでくれた。

 しかし、魔女は直面する。

 人間の持つ闇に。

 自分の持つ狂気に。

 人間たちが、魔女の住処を奇襲したのだ。

 火を放ち、矢を突き刺し、人間たちは呪いの言葉を吐き続け、消えろ、消えろと騒ぎ立てた。

 消えろ、

 消えろ、

 消えろ、

 消えろ……。

 家に引火した火を消すのは容易く、矢は魔女の身体を射すことすら敵わず、魔女の流した涙は、人間たちの叫びを鎮めるには充分だった。

 人間は、それから沈黙を貫いた。

 ここにいてはいけない。

 私は、みんなを殺してしまう。

 魔女は、その日から旅に出た。

 荷物は替えの服と、寝具と、本。

 それだけ持って、魔女は世界を見て回った。

 もといた場所と同じように魔女を恐れる世界もあれば、魔女のような強力な魔力の持ち主を、逆に崇拝し、崇めてくれる世界もあった。魔女と同じような人間だらけの世界もあって、そこにはずっと居たいほど心地よかった。

 けれど、魔女は知っている。

 どこへ行っても、自分はその世界に染まれないことを。

 ほかの色を塗りつぶすような、黒い絵の具しか、自分は持っていないことを。

 だから魔女は今日も、世界を旅している。

 悲しいから。

 寂しいから。

 自分の本性を認めたくないから。

 愛して、いるから。

 誰かを、求めているから。

 魔女の足は、くたびれ、一歩も進めなかった。

 望んだ世界が、見つからない。

『……死にたい。』

 倒れた。

 地面に突っ伏して、手足を投げ出した。

 このままずっとこうしていれば、いくら「魔女」と呼ばれた自分でも、さすがに餓死するだろう。

 私が死ぬとしたら。

 こんな最後なのかな。

 悲しい。

 寂しい。

 苦しい。

 起き上がれない。

『助けて』

 応える者は、いない。

 目を閉じる。

 終わろうと思った。

 すぅ……、と、冷気が通り抜けるような寒気。

 人でない気配を感じた。

 動物でもない。

 魔女の知っている気配ではなかった。

 仄かに甘い香りが伝わってくる。

 ……誰?

 驚くほど冷たく、湿度のこもった柔らかい手のひらが、頬に触れた。

 魔女がかろうじて顔を上げたのは、まだ死にたくない「生」への欲求からか、知らないものへの好奇心からか。

 見た瞬間。

 それは、『夜』だと思った。

 恐ろしいほど凍てついた黒い目。

 真っ黒な髪。

 魔女とは程遠い容姿だった。

 魔女は、正体不明の感情に、激しく揺さぶられた。

 気づくと、大声を上げて泣いていた。

『助けて。

 一人にしないで。

 私の魔力を半分あげる。

 こんな無駄なチカラを持っていたところで、何の役にも立たない。

 私の半分、いやすべてをあげる。望むもの全部叶えてあげる。

 だから私を拒否しないで。私を受け入れて。』

 最後は言葉にならなかった。

『夜』にすがって大泣きする魔女。

 かぐわしい匂いが鼻をかすめる。

『彼』は、ただ寄り添っていた。

 何も言わなかった。

 魔女は泣き疲れて、眠りに落ちた。

『夜』は、魔女を膝の上に抱え、頭を撫でてくれた。

 ああ。

 ずっと待っていた気がする。

 こんな優しさを持つ誰かを。

 初めて心から安心し、魔女は眠りについた。

 彼女の頬に、一滴、冷たい水が落ちた。

『夜』の目からあふれた、涙だった。

 ――その日から、魔女は果てしなく長い、永久の夢を見る。

 

next stage 「ヘンゼル王国護衛隊」

 

MISSING WHITE   ミッシング・ホワイト

 

red-pink16.hatenablog.com

 

 あらすじ

作者:魔の花より。

 

アンティーク・ドール

それはこの世の平和。

この世の武器。

ある国の少女は王宮の社交界に呼ばれ、階段を上る。「死」がすぐそこへ迫っていることを知らずに。

王子は地下に幽閉されている。

麗しい顔をした人間そっくりの「人形」たちが、少女へと襲い掛かる。

母は待っている。

時が訪れるのを。

「アディ」

名前を呼ばれ、人形は行く。少女の救出へ。

「私の娘を、壊れるまで守り抜きなさい」

――承知しました。『私の母』。

 

オーシャン大陸北部、『二月帝国』の内乱が、勃発した。

 

*scene1*

 

 目が覚めると、そこはたくさんの木彫り人形や工具が散らばっている乱雑な部屋だった。

『彼』は、椅子に座らされていた。

 数回、まばたきをする。そして腕を動かしてみる。痛いところはない。足踏みもしてみる。どこにも異常は見当たらなかった。

 自分が椅子に座っているのを把握すると、ゆっくりと立ち上がり、振り向いた。

 亜麻色の長い髪。

 亜麻色の瞳。

 薄汚れた作業着を着た、三十代後半ほどの女性が、顔色を悪くして立っていた。

 ああ、自分の『創造主』だ――。

『彼』は本能の命ずるままに、彼女のもとにひざまずいた。

「……調子はどう、アディ?」

 女性が疲れの滲んだ声で口を開いた。どうやら自分の名はアディというらしい。

『彼』は、頭の中に浮かぶ女性の名を口にした。

「良好であります。エリザベータ様……」

 自分を創った『創造主』の名は、自然と頭の中に刻み込まれていた。

 女性は肩で息をしながら、ひざまずいている『彼』を見下ろして、優しく言った。

「……立ちなさい」

 女性の声はまるで魔法のように、『彼』の身体を動かした。『彼』は言われたとおりに立ち上がる。すると女性を見下ろすような格好になった。

 自分はかなり大きく創られたようだ。

「……アディ、あなたにはこれから、この国の歴史、また隣国の言語を覚えてもらうわ」

 疲労の残る顔で、『創造主』は言った。

「とうとう知られてしまった……。私の娘が、『あれ』を宿していることを……」

『創造主』は目を伏せた。

「あなたを創った目的はただ一つ……。私の娘を、一生涯かけて守り尽くしてほしいの。長くても一週間……、教育させてもらうわ」

「はい。よろしくお願い致します」

『彼』は、女性の手を取って、誓いのキスを掌にした。女性は苦笑いを浮かべる。

「……私は、罪深い人間よ……。命を犠牲にしてきた……。自分の娘のためだけに、あなたを……」

エリザベータ様、私はそれで幸せです」

『彼』は断言した。

 苦笑いを返される。

「そうよね……、『アンティーク・ドール』……」

 自分を責めるような笑顔で、『創造主』は悲しむ。

 何とかしてあげたいと、『彼』は本能で相手を抱きしめた。

 口付けようと顔を向かせると、『創造主』は「やめなさい」と否定した。すぐに退く。

 沈黙が下りる。

 頭がくらくらするような、眩暈に似た陶酔感が『彼』を襲う。

アンティーク・ドール、アディ。今から一週間、娘のために教育を受けてもらいます。そして一週間後、出発しなさい。娘を守るために」

『彼』は本能の命ずるまま、頭を下げた。

「承知しました、『我が母』――」

 

   ☆★☆

 

   第一章   サファイア

 

 ぬいぐるみ職人になる。

 エリーゼ=シュヴァルツは、幼い頃から自分に誓っていた。

 きっかけはたくさんある。母と父が行方不明で、生きているかも確認が取れないから、政府の「配慮(、、)」によりここへ来たこと。遠い親戚にあたるダムおじさんとシーラおばさんは、嫌な顔をしながらも育ててくれたこと。おかげで十四歳になれたこと。だから今度こそは自分でお金を稼ぎ、自分の足で旅に出ること。両親を捜し出す夢の旅行は、きっとお洒落な『ゼンマイ式列車』で、春の日差しを浴びながら、凍りついた川に咲くあのピンク色の外来種に見守られ、いつまでもずっと終わらない永遠の……。

「なんてね」

 エリーゼは妄想をやめ、止まっていた手を動かした。

「早く内職を終わらせなくちゃ」

 依頼されたぬいぐるみ制作の資料に目を通し、「あと少しよ」と自分を励ます。シーラに徹底された裁縫の技術は、今では傷ついた子どもたちのための「夢のぬいぐるみ」として評判を集めているから、これが当たれば家は貧乏から抜け出せる。お金持ちになり、安心で暖かい寝床で眠れるのだ。ダムとシーラにしごかれたおかげで、エリーゼは前よりずいぶん神経が太くなった。もう滅多なことでは泣かない。

 シュッ……、と指でつまんだ針が布の上を滑る。だんだん自分の手がノってきたようだ。

 

 シュッ……、

 

 シュッ……、

 

 シュッ……、

 

 エリーゼはこの瞬間が大好きだ。ただの布からこんな膨らんだ球体ができ、手足がくっついて、目は埋められていく。かわいい。よし、最後は完璧に出来上がった。

「終了!」

 二重止めを施して、エリーゼは仕事を終えた達成感にしばし酔いしれた。

「かわいいなあ、お前」

 手に掴んでいる顔を引き寄せ、間近で見る。自分で作ったのだから愛着はあって当然だが、「彼」は少し悲しそうな顔をしていた。

「ちょっと怒ってる。無愛想なぬいぐるみになっちゃったかな」

 けれどエリーゼは紐をほどくことなく、ほかの完成作品とは別の場所に置いた。なぜだか手放せなくなってしまったのだ。

「変なの。ぬいぐるみはとっくに卒業する年なのに」

 自分は十四歳だ。年下の子どもたちの面倒を見るべき立場である。

 しかし、心がちくりと何かを訴えた。久しぶりに身体が痛み始める。座り続けて作業をしていたため、足が痺れていた。

 トントン、と扉を叩く音がした。

 しまった! 間に合わなかったか!

 エリーゼは、とっさに振り返った。

 ギッ……、

 ドアが回される音が、こんなに不気味に聞こえるのはいつ以来だろう。

(お前いつまでやってんだ!!)

(ごめんなさい、ごめんなさい!)

 激しく呼吸が乱れる。息はどうやって吸って吐き出していたのか、分からなくなる。

 怖い目をした取引先の男が、部屋に入ってきて……、

「きゃあっ!!」

 エリーゼは飛び上がった。

 反射的に後ずさると、男はきょとんとしていた。

「リゼ?」

「あ……」

 入ってきたのは、父親役を買ってくれているダムだった。

「どうしたんだい?」

「ダムおじさん……」

「なんだか顔色が悪いぞ? 無理していたのか?」

「……うん」

 ダムは穏やかで滅多に怒らない。エリーゼは引き取られた時からずっと彼に懐いていた。

「……大丈夫、何でもないの。これ、全部終わったから包装しなきゃ」

 エリーゼは震える身体を、何とか落ち着かせた。

 ダムは何か言いたそうだったが、ゆっくりとドアを閉めた。

 足音がだんだん遠ざかる。自分の持ち場へ戻ったのだろう。

 エリーゼはもう一度、呼吸を整える。

「……さあ、仕事だわ」

 すっくと立ち上がった。

 もうすぐ夜が明ける。時間はぎりぎりだった。

 先ほど別の場所に置いた、あのぬいぐるみ一体も合わせて箱にぎゅうぎゅうに詰める。そしてリボンを引っ張り、ささっと結んだ。

「これで完成!」

 エリーゼはとびきりの笑顔を、箱の中のぬいぐるみ百体に向けた。

 小走りで玄関へ向かい、荷物の最終確認をする。記入漏れはない。

 エリーゼはほっと胸をなでおろし、全部で三十箱ある今日の分の資材を太い縄で縛りつけた。荷物が落ちないための苦肉の策だ。

「よしっ!」

『ゼンマイ』は、今日も調子がいい。エリーゼの高ぶった気持ちに答えるように、キラキラ輝いている。

「行こうか。トコトコ」

 自分で勝手につけた名前を呼ぶと、『トコトコ』もブルンッ! とエンジン音で応えた。

エリーゼは運転席に乗る。

「出発!」

『ゼンマイ』がグルッ、と回転した。

 

 ドッ!!

 ドッ!!

 ドッ!!

 ドッ!!

 

 稼働音が馬の嘶きのように吠える。

 エリーゼの気持ちもどんどん高揚していく。

 ハンドルを握る。すばらしい景色が、目の前に広がっていくような気がする。

 扉は自動で開く。エリーゼの家は運送屋だ。薄暗かった場所が、左右に分かれる。いつも通りの凍った道路が視界に入り、切り裂くような冷たい風が頬に突き当たった。

 キャスケット、耳当て、ゴーグル、首に巻き付けた『シュシュ』という名前の長いマフラー。唇は寒さを防ぐための、魔法をかけた『リップ』で守られている。

 

 ドンッ!! 

 

 エリーゼはアクセルを踏んだ。

『トコトコ』は、キラリとまばゆい光を放ち、前へ発進する。

「徹夜した分、給料は倍もらうよ!」

 ハイな気分で、エリーゼは叫んだ。

『トコトコ』はまだ小さな少女を守るように、実際の『ゼンマイ車』より幾分スピードを落として走り始めた。

 

   ☆★☆

 

to be continued, 魔花

阿久悠になる。

こんにちは。😚

 

夕日が眩しいですね。

 

阿久悠さんになる、というのは、どういうことかと言いますと。

やはり彼が偉大な創作家であることは間違いない訳で、めっちゃ憧れてるんです。

 

何よりも、その強さがね。(#^.^#)。

 

男の人は強いなぁ。

私も、その力強さを見習って、成長していきたいです(#^.^#)。

 

連載始め過ぎて疲れてきた私です←バカ。

 

ちょっと調子に乗り過ぎたので、脳がショートしないように様子見でがんばります✨m(_ _)m✨。

 

集英社コバルト40周年記念本と酒井まゆ先生と徳間書店スモールエス(SS)を買って、家に帰ったら腕力の限界だった花凜文学でした。

 

2月10日にコバルトさんにて何か出せたらいいなぁ〜〜。( ̄▽ ̄)🌺。

予想を裏切らないように気をつけよう。

↑直前でダメでしたと言うタイプ。

 

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘_🙂😊😳

φ( ̄ー ̄ )。行くぜ✨⭐︎

 

花凜文学より。💐

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